「撮影最終日」
早くも最終日の話題。
12月12日にクランクインして14日目の12月25日のクリスマスにクランクアップ。間に撮休が3回あってトータル11日間の撮影。制作部の粋なはからいで24日のクリスマスイヴも撮休になっている。
というか、この24日の撮休は僕から制作部にお願いしていた。
翌25日の撮影は映画のラストシーンのみの撮影で、それに向けて集中力を高めたい!というのも、「クリスマスイブはスタッフみんないろいろあるだろうし」ということを考慮したというのも嘘で、ただ単にラストシーンのプランを決めかねていたのが正直なところ。言い訳をすると、ロケ場所をなかなか決めることができず、結局撮影中までロケハンが続いたのが原因といえば原因だが、これも自分の優柔不断さからきたもの。
ロケ場所はいくつか候補があったが、結局最初の撮休で見つけた芦屋の人工島に決めた。住宅の建設がすすめられていて、道路だけできていたがそれ以外はほとんど空き地のままで、遠くに芦屋の街が見えるというロケーション。多分、撮影がすこし前後していたらこのロケーションはなかったし、撮影する事自体無理だったかもしれない。その点ラッキーだった。
空き地の向こうにマンション群。
このロケ地を得て、シナリオ9ページ分を1カットで撮るというプランを採用。
撮影当日は朝から14時くらいまで段取りをやっていた。その段取り中、主演の苧坂くん(裕人役)が車にはねられるという際に、道路に頭を思い切り打ちつけてしまった。当然実際に車にはねられるわけではないが、カメラ側から見ているとそう見えるので、苧坂くんが倒れ込んだ時にはホントにぶつかってしまったのではないかとヒヤッとした。しばらく動けず、その日の撮影は中止にすることも検討されたが、苧坂くんは「できますよ」と断固ゆずらない。草食系男子とか言われる外見かもしれないが、実は芯が野太い。おかげで撮影は続行。
休憩時の苧坂くん。
テスト中。(左)苧坂くん(裕人役)、(右)長綾美さん(明子役)
カメラで遊ぶ藤本七海さん(沙樹役)
劇中車と西村仁志(徹役)
(左)渡辺大介さん(安田役)、(右)デカルコ・マリィさん(昭二役)
撮影スタッフ
沈んでいく太陽を気にしながら、なんとか予定していたカットを撮り終える。
片付けを終えた頃にはすっかり日が暮れていた。
そして、撮影中にたまった何だかんだを爆発させるため、クリスマスで賑わう大阪の街になだれこんだ。
打ち上げ時の写真を掲載しようと思ったが、美術とスチールを担当していた内堀義之(俗称|ボリ)は打ち上げ番長でもあるので撮影どころでなかったために写真があまりないのと、あっても映っている人の今後に著しく影響する恐れがある写真ばかりなのでやめておきます。
変わりにこの日撮ったシーンからのキャプチャスチール。
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撮影日|2005年12月25日(日) 撮影14日目
ロケ場所|芦屋市 涼風町
撮影シーン|S#53
出演者|苧坂淳 藤本七海 デカルコ・マリィ 長綾美 渡辺大介 西村仁志
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文:板倉善之
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